鋳造現場を支える職人
‒設備保全‒

設備保全、この仕事がどれだけ重要かを説明するのは少し困難かもしれ ません。鋳造に限らず工場の設備は稼働してこそ意味があります。なにかひとつでも動かない機械があれば、たちまち生産効率は落ちてしまい、思うようなパフォーマンスを発揮することができなくなるのです。そうならないように活躍するのが、この仕事です。現場から入るメンテナンス要請に素早く対応したり、生産効率を上げるための治具を開発・施工したりと鋳造の現場を影で支える重要な役割を担っています。さらに、工場が稼働している日中はメンテナンスができません。設備保全の職人が活動するのは、土日や連休などの工場が稼働していない時なのです。
どんな難しい依頼でもこなす仕事。それが設備保全の職人です。

みんなのためにも
なる一方、
自力が上がるのが
魅力の仕事。
電気工事士
市川雅己(いちかわ・まさき)
49歳
平成 26(2014)年3月入社
作業だけの人には務まらない。仕事をしないと。
僕自身、工業高校の電気科出身ですが、学校の知識は現場で役立たないことばかり。ということで設備保全の仕事では、電気の知識は必須ではありません。僕らがイチから教えますので大丈夫です。仕事は電気関係だけでなく、機械のメンテナンスや治具の改良なども担当します。なので、機械にせよ電気にせよ、幅広い知識が必要です。実際のところ、一人前になるには10年以上はかかるかなと思いますね。それから大掛かりな 作業は、土日や連休などの休日に行うことが多いのも特徴です。自分もそうですが、鋳造の工程を知ることも大切な仕事。日頃から現場の人と話をして貪欲に知識を吸収してください。現場からどんなことが依頼されるか予想できないからと言って、なにかを頼まれたときに「知りません」「できません」なんて言っているようでは、仕事を遂行できませんよね。それが普段からの知識吸収が重要な理由です。実際に覚えたことは、すべて仕事に活かすことができるので、手応えある仕事だと思いますよ。
電気工事士
電気工事士