砂と炎と鉄を操る職人
‒鋳造‒

鋳造は、一言で言うと型に溶かした鉄を流し、冷ました後に型から製品を取り出すことが仕事です。 メイチュウでは、「フルモールド生産工程(消失模型鋳造法)」を採用しており、発泡スチロールで製作した模型を砂で覆い、溶けた鉄を入れ高温で模型を溶かす鋳造法を行っています。 型のつくり方は、「砂込め」から始まります。自硬性の砂を多彩な形状に応じて詰めて固めていきます。細部にわたって均一かつ精巧に詰め込む技術は、卓越した職人の技だからこそなし得るものです。
溶かした鉄は1,400°C。その溶湯を注ぎ手とクレーンマンが絶妙のタイミングで操りながら、新しいカタチに生命を与えていきます。炎を究め、鉄を極める瞬間。無から有をつくりだすこの仕事ならではの醍醐味です。

「砂込め」のキモは、
やる気、根性、
負けず嫌い。
鋳物職人
山下聖馬(やました・しょうま)
26歳
平成28(2016)年4月入社
【平成30年4月派遣から社員に】
見た目よりキツイけど、学歴は一切関係なし。
僕は中途で入社しました。学歴は中卒です。ちゃんとした会社で中卒でOKなんて少ないので、チャンスだと思って入社しました。最初は派遣でしたけど、2年後には社員にさせてもらいました。(認めてもらえたのかな?)とうれしい気持ちになりました。以前の仕事は建設の解体屋。メイチュウを見学したときは正直(簡単かな?) と思いました。でも、それは大間違い。実際は結構キツい仕事です。辞める人は最初のハードルが越えられないみたいですね。自分は 3ヶ月でだいぶ慣れたので、そこまで我慢できれば続けられるんじゃないかな、と思います。ただし、夏場の暑さは異常かも。今年は46度まで上がりました。ただ、砂込めは個人作業ではなくてチームの作業なので仲間同士で冗談言いながら働いていると、大して苦にも感じずに働けるものです。時間が過ぎるのも早いですしね。今の希望は仲間がもっと欲しいということ。もっと人手があれば余裕をもって仕事ができるし、休むこともできる。仲間になって働いてくれる人、大歓迎です。
鋳物職人
鋳物職人
自分の成長を
実感したい人に
勧めたい仕事です。
鋳物職人
山本章太(やまもと・しょうた)
30歳
平成25(2013)年8月入社
【平成28年9月派遣から社員に】
自分の成長を実感したい人に勧めたい仕事です。
型から製品を取り出す仕事を中心に、外国の労働者の方と連携して、50トンクレーンの操作などを担当しています。派遣として入社以来、仕上げ、砂込めを担当してきて、今の仕事になったので、現場の仕事は一通り経験した感じです。だからというわけではないですけど、鋳造はキツいと言われるんですが、それは考え方ひとつじゃないかなと。要は大変なところを「当たり前」にすればいいんです。それができれば、涼しい時や暇な時は極楽に思えるはずなんですけどね。初めは派遣でしたが社員にさせてもらったのは、(この会社は働きやすい)と思ったから。人間関係のイザコザも圧倒的に少ないし、亡くなられた副社長の「この会社の未来はお前らにかかっている」という言葉も励みになりました。 僕の初心はそこにあるのかなと思っています。この仕事が気になる人に僕からのアドバイスをひとつ。現場ではクレーンのブザーに敏感になってください。危険を知らせる音にはまず安全確認を! そうすればオオゴトになることはありませんからね。
鋳物職人
鋳物職人